2021/12/12 23:18


せっかく買ったLEDライト、

植物にガンガン照射して

早く大きくしたいですよね。


正直、自分も電気代さえ許せば、

24時間当ててやろうと思っていました。笑


しかし、アガベはCAM植物なので、

照射時間が長すぎると、光合成の効率が

低下してしまいます。


今回は

・CAM型光合成とは?

・CAM型光合成の仕組み

について理解し、アガベを大きくカッコよく育てましょう!



CAM型光合成とは?

植物は光合成を行うとき、

”気孔”という穴を開いて

二酸化炭素を吸収します。


しかし、高温や乾燥した環境では

昼間に気孔を開けると、

体内の水分が蒸散してしまいます。


そこで、気温の低い夜間に

二酸化炭素を吸収して、

昼は気孔を閉じたまま光合成を行う。


これが、CAM型光合成です。


メリット

・昼に気孔を開かないので、水利用効率が高く

 乾燥した気候にも適応できる。


デメリット

・吸収した二酸化炭素を保管する際に、

 別に物質に変換するため、エネルギーロスが生じる。



CAM型光合成の仕組み

CAM型光合成には4つ段階があります。


1.夜間

気孔を開き、二酸化炭素を吸収。

リンゴ酸に作りかえ”液胞”に溜め込みます。


2.夜→朝

周囲が明るくなると、リンゴ酸が反応し

二酸化炭素を放出。 

CO2濃度が上昇し気孔が閉じる。


3.昼…光合成効率(良)

気孔を閉じたままで、

リンゴ酸から放出された二酸化炭素を

使って光合成を行う。


4.午後…光合成効率(悪)

リンゴ酸を消費し尽くし、

CO2濃度が減少するため気孔が開く。

空気中の二酸化炭素を使い光合成を行う。


植物を育てたい一心で

LEDライトの照射時間を伸ばすと、

”二酸化炭素を吸収する時間”が減少。


夜の間に、リンゴ酸を作りきれないので

・効率の良い光合成の時間down⤵︎

・効率の悪い光合成の時間up⤴︎

という結果に繋がります。



デカく育てるためにと思って、

1日に15時間LEDを照射した株は

思うように成長してくれませんでした…


これからはLEDの照射時間を10時間にして
様子を見てみます。


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参考文献

日本光合成学会|ベンケイソウ型有機酸代謝(CAM